こんにちは!うるり(@nami_uru)です。
今回はディスカッションしたいと思って、FBに投稿した内容をブログにも書いてみたいと思いました。
内容は、「ワークライフバランス」という概念を過去の延長で考えるから、多様な人たちにとって働きやすい環境など作れないという話です。むしろ、自分の仕事の環境が不快なら、そんな社会の理解など求めたり、他者に期待などしなくても、「自分で起業しちゃったほうが自己コントロールできていいんじゃない?」という話までしていきます。
これを書いているのは2021年3月12日。こないだ国際女性デー(3月8日)とかあったし、昨日は東日本大震災から10年経った日でした。
「日本の女性管理職の%が低いから女性管理職を増やさないと」とかいう話とか聞くたびに、「は??論点違くない?」と思っちゃう派なのですが、どういう風に生きていきたいかっていう話、人生トータルで何を大事にしたいのかっていう話の方が大事だと思うんですよね。
フリーランス&リモートワーク歴の長い私が、ワークとライフをどう捉えているかについて書いていきたいと思います。
「仕事って人生の一要素でしかないよね?」
私は家でリモートワークしながら大学で通信大学生をやっているという状況にいるので、ライフの中に仕事と学業があります。
教育系やビジネス系YouTuberの映像を聞き流ししながら仕事したり、筋トレしながらiPadでテキストを音声出力して大学の勉強しています。
ワーケーションしてたら、旅しながら仕事してますから、新しい景色を楽しみながら仕事してます。
スーツ着て出勤時間に出勤というのがルーティンになっている方々から見たら、ライフはワーク+プライベートの2つに分けられているかもしれません。サラリーマンと言ったら、昔から家と会社と飲み屋さんを行き来してるようなイメージがありますよね。
私はリモートワーク歴が長いので、私の目から見たら、「ワークライフバランス」について語る偉い役職にいる人たちのほとんどが、「家と会社と飲み屋さんを行き来してる」タイプの延長にいるイメージなのですよね。
なぜなら、私は「ワーク」は「ライフ」の中の一要素でしかないと思っているからです。
リモートワークしている立場にいる私としては、「日本の女性管理職の%が低いから女性管理職を増やさないと」ということを書いてある記事などを見ると、「人のことを考えるときに、仕事に重点置きすぎてない?」と思っちゃいます。
「人の評価って仕事の評価なの?それって、退職した時アイデンティティクライシス起こすよね」という意見が、自分の中から出てきます。
「家族と一緒に過ごす時間を大事にしたい人や、趣味やスポーツとかの競技に使う時間を大事にしたい人は、リモートワーク選んだり、早めに退社できる仕組みの中にいれたらいいし、仕事に熱中したい人は仕事を最大限に楽しめるといいじゃん、そういう満足度のある環境整える方が大事なんじゃん?」とかいう感想を持ちます。
東日本大震災などのような災害で、奪われた命がたくさんあるように、命って同じようにいつまでも同じように続くと思ったら大間違いだろうし、何より、仕事が命よりも大事とは全然思わないです。
死の直前、人が最も多く後悔する5つのこと、「働き過ぎ」の話
『ジョンと妻のマーガレットは、5人の子どもを育て上げた。全員が成人し、巣立ったところで、マーガレットは、ジョンに仕事を引退してほしいと話した。豊かな引退生活を送るための十分なお金もあったし、何よりもマーガレットは寂しかった。しかし、ジョンは、それから15年間もの間、引退を望むマーガレットを待たせた。ジョンは仕事も仕事上の地位も満喫していたのだ。
ジョンは妻の寂しさをやっと理解し、引退する決意を伝えたとき、マーガレットは喜びの涙を流した。ところが、それは「1年後に」という条件つきだった。期限まで残り3ヵ月というところで、マーガレットは病気で亡くなってしまう。それ以来、ジョンは罪悪感にさいなまれてきた。
ジョンは、地位が自分の価値を決めると考えていたため、引退を恐れていた。死を目の前にして、地位や物質的な成功で自分の価値をはかることに意味がないと気づいたのである。より良い暮らしを求めることは悪いことではない。だが、求めすぎると、愛情や好きなことをする時間といった、本当に大事なものから離れてしまう。
ジョンが著者に遺した言葉はこうだ。「働きすぎるな。バランスを失わないようにすること。仕事だけが人生じゃない」。』
出典
死ぬ前になったら、このように「働きすぎ」で後悔している人が大勢いるといいます。
「仕事でどれだけの立場までいったか」「仕事でどれだけの物事を達成したか」で自己評価しだしたら、自己肯定感はいつまで経っても上がらないですよね。しかも、仕事の場合、チームワークや仕組みの中で達成が起きているので、決して一人で物事を達成できるわけではありません。達成にしか自己肯定感を感じれなかった人が60代とかになって、アイデンティティクライシス起こしてあがいてる人って今まで結構何人も見ました。
私の知り合いで70代になった人を例に出します。なぜか出会う人全てに経歴書を見せて「僕はこれをやってきた」と説明してて、「今からでも社会を巻き込んでやりたいことがある、僕の価値を世界に残したい」と言ってきていましたが、その人って自分の実績にしか自己肯定感が感じられなかったんじゃないかなって思えました。
「これをやらなきゃ死ねない」と言っていましたが、まず形に残るか残らないかは、それこそチームワークであり、その後の世代がどうするか捉えることだし、何か形に残すことができても、残すことができなくても、家族と一緒にいられることや、話を聞いてくれる人がいて素晴らしいとか、今あることが有難いとか、そういう気持ちでいることができたら自己肯定感に違いが出るんだろうなーとか思って見てました。
現に、家族に関しても、「これだけ僕が養った。このような状況でさえ、4人の子供を残し、大学まで通わせ、孫まで誕生している」ということをいつも言っていましたから、家族と一緒にいれる時間を丁寧に噛み締めてたとかそういうことはなさそうです。この人、子供たちの話ちゃんと聞いてたり、寄り添ってたりしたかな?配偶者の人ってこの人と意思の疎通でできてたと認識してるのかな?かなり疑問です。
こういう人も、明日も今日と同じように元気かなんてわからないのですよね。こういう人がいきなりオムツ生活とかになったら自己肯定感が劇下がりで、惨めでひとりでひたすらどん底の気分になるんだろうなと思います。
ちなみにうちの父は、難病患者になって仕事できなくなったら、「今まで時間が十分に作れなくてプラモデル作れなかったから、やっと1日中プラモデルを作れるー」と言って大喜びでプラモデルを作り、アレクサにボサノバ音楽流してもらいながら、結構有意義に暮らしています。いつも娘の私にありがとうと言ってくれるし、お礼のお味噌汁とかマッサージとかしてくれるので、結構毎日有意義です。
大企業や政治の中にいるリーダー的立ち位置の人たちはなぜ年配ばかり?
話を戻しますが、会社や政治などでもいつまでたっても若い人にリーダーの立場を譲れない人が多いのは、年配の人たちの自己肯定感が、会社や政治での立場や達成に依存している傾向にあるためだというのと、年功序列の仕組みが存在していることだと思います。年功序列の仕組みを使って、人からの承認を得続けたいためにやっていることです。本当は自己肯定感は人からの承認に依存するものではないはずです。
年功序列、無条件に年上の人が偉くなるって意味不明すぎます。子供でも、若者でもシニアでも、人それぞれに価値はあり、平等であるべきです。「年上だから立場が上」「勤続年数が長いから立場が上」は意味がわかりません。
いつまで経ってもトップの立場が年配の方々で埋まっていたら、若い人がリーダーになって経験を積むということができません。これは会社の中でも、政治の中でも現れている現象ですね。そうして、日本は国際競争力を高める機会を失います。会社を次の世代に繋いで行けるかどうかということにも左右します。
「ワークとライフは別のもの」「仕事場での他人からの評価や立場を必須とする実績=自分の価値」と感じてしまうタイプの人が日本に多いのが現実かなと思いますが、読者の方々はどう感じていますか?
今の日本の60代とかそれ以上の人たちは、「モーレツ社員」の時代ですから、人を働かせすぎていて、また自分たちも働きすぎたんだと思います。その犠牲が社会に影響してるのだと思います。そんな命削って働くのは、仕事を仕事としても思っていない、仕事に情熱を持った人に任せておけばいいです。
人生はトータルで考えて、ライフプランをたてて、今を有意義に過ごしましょう。
会社の中に偉い立場としている年配の方々には、自己肯定感をもっと自分の人生の中の価値観の中に向けて、自己肯定感を会社や社会に依存させないで欲しいです。
「今」を有意義に感じるための練習としては、マインドフルネスがおすすめ!
『マインドフルネス(英: mindfulness)は、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり[1][2][3]、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる[2][4][5]。マインドフルネスの語義として、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」といった説明がなされることもある[6]。』
仕事で自分の能力を発揮できなくて不満を感じている若い人/女性にオススメしたい「起業」という手段
日本企業は終身雇用、年功序列が基本でしたから、実力と会社での立場は一致していないことが多いです。
賃金体系が男女別だった頃就職した女性は、女性というだけで給与が少なく、それが原因で、もらえる年金にも影響したと聞きました。
その時代のことを考えたらほんとひどいですね。実力主義で能力の差で賃金が決められていたわけではなく、本当に女性だという理由で賃金に差が出ていたわけです。命をつなぎたいから働いてる人がほとんどだと思いますが、勝手に「女性は結婚するから男性が養うからいいだろ」と決めつけられて、小さく扱われてきたという事実ですね。一人一人違うバックグラウンドがあるんですけどね。
終身雇用を保つことが困難になってる現在の世の中では、企業としては雇用形態について考え直しの時ですね。もっといろんな価値観や状況にある人たちの人生の中での、その仕事の立ち位置というのを選べるようになるのがベストだとは思います。
しかし、日本の雇用の歴史を考えたら、いきなり女性が会社の中で能力を発揮して幸せを感じられるという時はそこまで近くなさそうです。そもそも女性への差別意識のある雇用形態から日本の雇用の歴史は始まっていますし、年功序列が実力主義でいることを妨げ、若い実力のある人たち、女性はその仕組みにより、仕事による満足感が味わいにくい状況になっています。
私が一番お勧めしたいのは、プチ起業です。変わるかどうかわからない会社の体制や、社会の動きを待っているより、自分で給与体系などもコントロールできるし、実力主義の世界に突入できます。それが波に乗れば、いつ退職するかも自分で決められますし、ある程度の歳になったらゆるく仕事することを選んでもいいですし、お金が十分に稼げるようになったら早期退職してもいいですしね。
会社設立自体は、合同会社なら設立費用7万円でできます。個人事業主なら、設立費用はかかりません。会社員として働いている間に副業を一つ作っておいて独立するのをおすすめします!将来への自分への最大の投資になります。
参考になるリンク集
・管理職ゼロの会社シリーズ。
・ちょっと希望が持てる記事
・業績至上主義からの解放。1日100食限定の佰食屋さんの話。
・肩書きとかに縛られてる人生、変じゃない?」と思う人に見てほしい「自分らしく生きたい人へ向けた、人生経験のシェアリングサービス」
・多様性を戦略として利用した国づくりをしたシンガポール建国の父、リー・クアンユーさんの話
特定の民族などを優遇することないオープンなビジネス環境を作ることで、実力主義の市場にして競争を生み、経済を活性化させた。
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