こんにちは!うるり(@nami_uru)です。
超個人的な話ですが、うるりは数年前に東京から兵庫の山の麓の田舎町に移住しました。
最初の2年間は東京と兵庫の田舎町で2拠点居住していました。
仕事はもともと自営業でテレワークだったし、クライアントとも会うことはなかったので、暮らしのために体だけ動かせば良いと思っていました。
2拠点居住していた目的は、暮らしの中に都会の良さと田舎の良さを組み合わせて取り入れるためです。
しかし、今はこれはいい選択ではなかったと思っています。
ここでは2拠点居住(都会/田舎)が結果よくなかったという話、またやってみたからわかった点もあるので、そこについて書いていきたいと思います。
読者の方々の参考になることも多いと思うので、読んでいただけると嬉しいです。
結局中途半端だった
都会半分、田舎暮らし半分。結局どっちにもつかずになりました。
これから人生どうしたいのかもそこまで明確にわかってなかったので、田舎に完璧に移住してしまったら出会いが少なくなるし、そこにリスクがあると思い込んでいました。
要は、「覚悟があんまりできてなかった」、「自分が未来を作る発信源なんだということを信じていなかった」「ネットで完結するビジネスをやっているという意義をそこまで理解できていなかった」ということではあります。
例えば、結婚するとしても、これから新規事業を作っていくにしても、人とまず出会って話をしていくうちに企画をしていくことが重要だと思っていたんです。でもそれはあくまで自分にとってですけれど、今から思えば甚だしい勘違いでした。
地域や人間関係は、「会ってからじゃないと相性がわからない」「会って話をしないと本当のことはわからない」という人に会ったら最期。成長できなくなります。あなたは突出した人間としてそこに存在できなくなります。
地域の行事、団欒、仕事での人間関係維持のための食事会や飲み会。都会にいようと田舎にいようと関係なく、こういうものを繰り返していくほど、朱に交われば赤くなっていきます。
あなたは、突出した人間としてそこに存在することができなくなり、「アイデンティティ・クライシス」に陥っていくのです。
大勢いる方が勝ちになるので、マイノリティの立場にいる人はどんどん立場がなくなってきます。
「これだから都会の人は」、「これだから田舎の人は」、もっとひどくなると、「これだから外国人は」、「これだから若者は」、「これだから女性は」とかいう話になり、内輪で話を盛りあげます。これを「分断」と言いますね。この世の中は、そもそも分断されているのです。
私は、自分はどこにいようと、「自分は自分で変わりがないアイデンティティ」というものと、「残っていく評価」を積み重ねて構築していきたいと考えています。
これからブロックチェーン技術の開発が進んでくると言われています。
こういった技術による後押しもあるので、自分はどこにいようと、「自分は自分で変わりがないアイデンティティ」というものと、「残っていく評価」を大事にした方がいいと考えます。
何よりも、そういう生き方の方がストレスが少ないです。同調プレッシャーの中生きていくなんて辛すぎます。
また、地域に縛られること、会うことを前提に行われるビジネスには、人件費やコミュニケーションコストがかかりすぎます。
それが精神的にも持続的なものであるとは、自分にとっては考えにくいです。
引越し貧乏になった
引っ越しは大きな決断ですよね。
暮らしのものを移動したり、必要なものを購入したりするのには数10万単位のコストがかかります。下手したら100万円単位にもなります。
私は、2拠点移住用に東京23区の中でもより利便性の高いところに引っ越して、東京でルームシェアしながら、兵庫の山の麓で田舎暮らしをしていました。
そのために、2箇所の引越し代金が要りました。
最初に東京都内の部屋を契約する時も、敷金/礼金がかかり(これは値切れたかも)、保証会社や保険などの費用がかかりました。
兵庫の田舎町では、市のお試し物件を借りたので数万円/ヶ月の家賃ですみましたが、1年以内にそこからも引っ越さなければいけなかったので、兵庫の田舎町に来てからも引越し業者を呼んで荷物を移動してもらう必要がありました。
移住にかかる費用の見積もりをもっとちゃんとしておくべきでした。
どれくらいの期間で引越しにかかるお金以上の金銭的メリットが享受できるようになるのか、もっとたくさんシミュレーションしておくべきだったと思います。もっとデータ分析をしたかったです。
2拠点で暮らしていた時は、生活に必要なものを2箇所分用意しなければいけないので、ドライヤーや体重計などが2つありました。それも余計なコストではあります。
ヤマトさんとかに生活必需品の荷物はすぐ送ってもらえるように、段ボールでいつでも荷造りがされている状態を作り出していました。
2拠点生活していた時は、とにかく荷物の移動について考えていた時間が長かったです。
リスクを背負うから、得るものってあるんですよね。
英語で「No Pain. No Gain」と言います。リスクを取らなければチャンスって来ないものなのですよね。
コマを動かすのだったら、まずはしっかり一手を打つ、つまり一手に身を預けることで、チャンスを得ることができる。その次の手を打つための準備もして、うまく行った時、ダメだった時の戦略も立てておく必要があったと思います。
しかし、私は田舎暮らしをしたことが全くなかったので、田舎での生活の想像ができませんでした。シミュレーションがしにくかったので、最初の2拠点生活は「田舎暮らしお試し期間」の2年間だったと捉えれば、そこまで悪くはなかったとも言えます。
都会に実家がある人、田舎に実家があるひとはまた状況が違いますが、そういう状況でもない限り、2拠点居住は費用だけかかります。何処かの地点で、どちらかの生活をやめなければもたないと思います。
一応ここに書いておきますが、私が都会から田舎に2拠点居住して引っ越した時の引っ越し料金は、余計な出費がかかった分を考えたら100万円はかかってます。機会損出費用も考えたら、プラス50万円ほどになります。一度に1拠点に引っ越していれば30万円ほどで収まりました。
アイデンティティが2つあっても成長できなかった
私はよくバングラデシュやパキスタンという国に行き来していたのですが、現地では男性は多重結婚が認められています。日本では日本人妻と結婚して、日本人妻に知らせないで現地妻と結婚して既に子供も5人くらいいるとかいうケースの家族を見たことがあります。
逆パターンでは、現地妻がいるけれど、日本では独身のふりをして女性と付き合う人とかも見たことがあります。そういう人たちは、大体は自分で貿易ビジネスをして世界を行き来している人でした。
大変そうですねー。演技ですか?2拠点両方ともで演技ですか?この人たちは誠実さは自分たちの売りにはしてないみたいです😅
「今時ネットがあるのに、よくこの状態を維持してられるなー」と疑問で仕方がありません。
これはめっちゃ極端な例ですが、拠点を2つ持ち、2拠点ともに活動をするためには、フランチャイズビジネスみたいに自主的に1拠点を守ってくれる人が2拠点分いなければ機能しません。
上記の例に出した人たちは、不誠実さのおかげで日本でも現地でも守ってくれてる女性が1人ずついるので、2拠点居住が維持されていました。精神的には持続性を感じられませんね。
報告や連絡を密にとる必要があるので、コミュニケーションコストが発生します。1拠点だけにするよりも2拠点にする方が、出ていくお金が増えますし、その分その地域にいることで収益としての大きい金銭的メリットが発生しなければ、2拠点は維持できません。
上記の人たちは、貿易ビジネスをしていたということで2拠点行き来することで収益が生まれるという仕組みを持っていたこと、また現地では強い家族の団結のしきたりがあるので、現地での家族生活については親や兄弟などのしきたりによる協力が得られていたということも背景にはあるでしょう。
ですが、その貿易ビジネスも方向性が変われば、一気に持続性は失われてしまいます。
都会と田舎の2拠点暮らしを考える人は、テレワークができて、田舎だと生産性が上がると考えるかもしれません。だとしたら、都会居住はやめて田舎移住、もしくは都心に近い地方に移住の方が、コストが削減できます。これは、私に当てはまります。
何よりも、2拠点居住していると移動のことばかり考えるようになるので、時間的に自己成長のための時間が使えませんでした。
これでは、通勤に時間を取られている人たちとあまり変わらないかな。
私の場合、2拠点とも守ってくれる信頼する人がいたわけでもありませんでしたし、もしいたとしても、その人たちがそれぞれ2拠点を守るメリットはなかなか見当たらないはずでした。
2つのアイデンテティを使いこなして演じるような人ではありたくないし、1人の力で2拠点を維持できるような超人ではないです。
せっかくテレワークで仕事が成り立っていたのですから、まずはコストのかかりすぎる都会に住むのはやめて、1拠点に的を絞って場所を選び、引っ越しをした方が、自己成長のために時間が使えたので賢い選択であったとは思っています。
オンラインでことが済むのに2拠点移住はする必要がない
今まで、オンラインでビジネスが完結するというメリットを正しく把握していませんでした。
新規事業を立ち上げるにしても、そこの地域に住む人たちがお客さんになるんだと思っていました。
人口減少してる田舎にいる人たちがお客さんになるビジネスって、ビジネスとしても衰退の勢いしか感じないですね。
BtoBだとしても、地方の企業と取引を始めたら、その会社の場所に出向かないといけなくなります。
私はそもそも都会で通勤するのがいやでネット完結型のテレワークの仕事を始めたのに、本末転倒な結果になってきました。
全てネットで完結できるビジネス、特に現在考えているのはストック型/サブスク型のビジネスですが、その仕組みで収益が生まれるということであれば、1000人にでも10万人にでも同じサービスを時間の縛りがなく提供することができます。
自分や人の時間を無駄にすることなく、コミュニケーションコストや地代家賃も最小限に抑え、自動化の恩恵も得ることができます。
地域の会社とBtoBのビジネスをするとして、1クライアントさんのところに出向いて話をして、そこまで納得していただけなかったとします。
その時間を全てのクライアントさんに費やすのなら、何人の人件費と、どれだけの時間がかかるのでしょうか?そして、収益はその状態で上がり続けていくのでしょうか?
私はせっかく地方の田舎町に引っ越したので、寂れた町で、好きな時に、ひなびた温泉の外湯を独り占めの状態で浸かってたいです。2拠点移住ではこれをやる余裕がないです。なぜかお客さん数人とかしか見かけなくても営業してる地方の温泉はユーザーとしては穴場です。
外に出るのはエンタメ/リラックス専用、仕事で外に出るような人生設計をするのはやめようと思います。
(そもそも私は家で介護生活してるから、外で仕事をするのは持続的な仕事の仕方じゃないです。)
今いる場所がグローバル☁︎。グローバル☁︎は心の中にある。
オンライン上で自分の信頼性を積み重ねていきたいです。
ブロックチェーンの時代が来ると言われているので、時代の後押しもあり、なおさら個人に信頼性がたまっていく勢いは加速するでしょう。
まとめ
デジタルトランスフォーメーション(DX化)は世界的に加速しています。
もう物理的集積の価値観のもとに人口がたくさん集まるように作ってある都会でステータスをつけるための作業なんてしなくて良いんだと思います。
それより、静かになれる場所を見つけて、その場所で自分の希少性を磨いて、オンラインメインでそれを表現していった方が今の時代っぽいし、自分の可能性も上げられるなって思っています。
ここでは都会暮らしと田舎暮らしについても述べましたが、本当は場所なんか関係なくて、自分の希少性を磨けてネットでそれを表現できることがデジタル社会の中で大事なんだろうなと考えています。
私はオンラインで自分の信頼性を高めて、オフラインではオーガニックライフ (その場所でしかできないホリデースタイル)を楽しみたいと思います。自分の発信から未来が作れるって心から信じています。
↓テレワークは非常に大事なことなので、こういうのも便利だと思うので、チェックしてみてください。
自分の経験をシェアという形で今回お話ししました。誰にでも当てはまるだけではないとは思いますが、「二拠点居住(都会/田舎)がよくなかった件」についてお伝えしました。ポジティブなものとして受け取っていただけたら幸いです。
負担の少ない暮らしを選んで、より目的に忠実に楽しんで生きていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました😀
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